前々回、前回と続いて、サクラエディタのHSP用設定改造です。
ボタン1つでコンパイルする
たいていの開発環境なら、ソースコードをつらつらと書いた後、F5かF9辺りを押せば一発でデバッグを開始できます。HSPの場合は適当なテキストエディタで書くと、コンパイルする際は若干の手間がかかるのですが、ここをサクラエディタの機能で一発でデバッグできるようにしましょう。
今回は、F5キーで編集中のHSPファイルのデバッグを実行するようにします。
(編集中のファイルは全て上書き保存されます)
(1) コンパイラ実行ファイルをダウンロードする
今回はHongKongさんのコンパイラ実行ファイルを利用します。
https://dev.onionsoft.net/seed/info.ax?id=134
ダウンロードしたら、中にある「hcl_comp.exe」を、HSPのインストールフォルダ(hsed3.exeが置いてあるフォルダ、標準では「C:\hsp34\」)に入れましょう。
(2) コンパイル用マクロを作成する
前回と同様、PPAマクロファイルを作成します。
---------------------------hsp.ppa ---------------------------
S_FileSaveAll();
Exec('C:\hsp34\hcl_comp.exe', S_GetFilename(), 0);
---------------------------ここまで---------------------------
(HSPインストールフォルダが違う場合は、ディレクトリを書き換えてください)
前回設定したマクロ一覧フォルダに保存します(下記)。
「共通設定」マクロタブ
前回設定したマクロ一覧フォルダに保存します(下記)。
「共通設定」マクロタブ

(3) 作成したマクロを登録する
おなじみの手順です。
「共通設定」マクロタブ
① 適当にマクロ番号を選択する(今回は1番を選択)
② 名前に「HSP実行」、Fileに先ほど作成したファイル名(hsp.ppa)を入力する
③ 設定ボタンを押して反映する
(5) キーに割り当てる
これもおなじみの手順です。
今回は「F5」に割り当てます。
① 「キー割り当て」タブに移動する
② 「F5」を選択する
③ 種別から「外部マクロ」を選択する
④ 「タグファイル作成」を選択する
⑤ 「割付」ボタンを押す
以上で手順は完了です。
ちなみに、コンパイル時にエラーが発生したときは、画面に赤文字でエラー内容が表示されます。スペースキーでページ送りもできるので、エラー内容を把握しましょう。
想定より長くかかってしまいましたが、これで予定していた機能は終了です。
目標達成

無事、以下の機能を実装できました。
- HSPのキーワードに色を付ける
- 単語をダブルクリックすると同じ単語にハイライトをつける
(F12で次を検索、Shift + F12で前に戻る)
- 新規命令・関数、ラベルのリストを表示する
(記述順に一覧表示、クリックするとジャンプ。コメント機能付き)
- 新規命令・関数、ラベルの定義場所にジャンプする
(Ctrl + F12でタグファイル作成、F12でジャンプ。Shift + F12で前に戻る)
※ 補完機能のおまけつき Ctrl + Space
- ボタン1つでコンパイル&実行する
(F5で実行、オートセーブ)
少しはHSPに特化して便利になったでしょうか。それでは、よいHSPライフを。
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